「皮膚にしこりがある」という症状で猫ちゃんが来院されました。
検査の結果、皮膚肥満細胞腫と診断されました。
肥満細胞腫は、皮膚に発生する腫瘍の一つで、猫では比較的よくみられる腫瘍です。
猫の皮膚肥満細胞腫は、
- 小さなしこりとして見つかる
- 赤みや脱毛を伴う
- 皮膚炎のように見える
こともあり、見た目だけでは判断が難しい場合があります。
また、単発で発生することもあれば、複数のしこりとして多発する場合もあります。
多発している場合には、脾臓など内臓病変の有無を確認するため、超音波検査などによる全身評価が重要となります。
診断には、細胞診検査が非常に有用で、多くの場合は比較的低侵襲に診断を行うことが可能です。
治療は外科的切除が中心となりますが、病変の数や部位、病理結果によっては経過観察や内科治療を選択することもあります。
猫の肥満細胞腫は、犬と比較して悪性度が低い場合も多いですが、腫瘍のタイプによっては注意が必要なケースもあります。
「しこりを見つけた」「皮膚炎のような病変が続く」などの場合には、早めの検査をおすすめします。
札幌市白石区北郷2条13-3-20
札幌総合動物病院きたごう院
獣医師 森文彦